2017.05.15

レッドファルクス、京王杯SCを貫禄勝ち!

昨年のスプリンターズSの覇者レッドファルクスが、
他馬より重い斤量を背負いながら京王杯SC(G2)を快勝しました。

もとは1400mの距離をベストとしていた本馬ですが、
最近のスプリント路線での活躍から、
久々のこの距離に一抹の不安があったことは事実ですし、
高松宮記念で激走した馬が、本レースで
人気を裏切ってきた歴史も数多く目の当たりにしてきました。

しかし、出走メンバー中ただ一頭のG1馬の誇りは、
そうした不安を一掃するものでした。
距離の違いに戸惑うこともなく、心強い相棒のエスコートに身をゆだね、
直線では自慢の末脚を爆発させるだけの、ただ一言「強い」内容でした。

昨年の今頃、ダートのOP特別で上位に来れば満足していた馬が、
いまや短距離界のエースとして海外にまで遠征し、
そこでは結果が出なかったものの、それを糧に国内に戻れば貫禄を見せつける。
一年でここまで成長を遂げる馬も稀有な存在と言えるでしょう。

当初目標としていた兄の勝ち鞍を越し、遥か彼方の存在とも思えた
叔母の名牝スティンガーの域にまで到達したといっても過言ではありません。
一族の名声のため、自身のため、ファンのためにも更なる飛躍を願ってやみません。
引き続き、レッドファルクス号へのご声援よろしくお願いいたします。