2016.11.01

レッドリーガル、人気に応えて新潟ターフを疾走!

初勝利こそダートで挙げたリーガルですが、
昇級後は足踏みが続き今夏から再び芝路線へ転戦、
それが功を奏し以後は安定した末脚で上位を賑わせる存在に。
休み明けの前走3着を叩いて迎えた今回はいわば順当な勝利、
直線の長い新潟コースもリーガルにはピッタリだったようです。

もともと坂路ではオープン級の脚力を披露していたリーガルですが、
心身のバランスがマッチせず能力を発揮できない時期もありました。
しかし、ここにきてどんな状況でも終いに脚を使えるようになり、
ようやく力に見合った成績を残せるようになってきたのです。
当然、今の勢いなら上のクラスでも通用するでしょう。

本馬の弟は本年菊花賞に出走を果たしたレッドエルディスト。
距離を縮めて真価を発揮しはじめた兄と中~長距離を得意とする弟。
父が異なるとはいえ、こうも適性が違うのが血統の不思議。
とはいえ母ショウダウンには大きな可能性があったことも事実です。
ショウダウンの母にしてリーガルの祖母にあたるラストセカンドは、
欧州重賞戦線で重賞タイトルを複数獲得した活躍馬。
母方の父系にはミルリーフ、シャーリーハイツ、ダルシャーンといった
重厚でクラシカルな欧州名馬たちもその名を連らねています。

リーガルの父ファルブラヴも名中距離馬でしたから、
ショウダウンとの間に生まれた子は字面だけ見れば中距離、
それどころか長距離でもドンと来いの印象なのですが、
そう単純にいかないのが配合の面白いところかもしれません。

いずれにしてもショウダウンの子たちにはいま勢いがあります。
厩舎も同じ2頭の兄弟、戦う舞台は異なれど、
互いに切磋琢磨してさらに上の舞台を目指してもらいましょう。