2016.10.03

レッドファルクス、スプリンターズS(GⅠ)を制覇!

前走のCBC賞で初重賞制覇を成し遂げたレッドファルクスが、
連勝中の勢いそのままに短距離界の最高峰、
スプリンターズSも制しました!

着差はわずかでも先行勢が上位を占める展開を
中団からただ一頭差し込んだ末脚はケタ違いという表現がピッタリ。
鞍上も賞賛する〔並んだら負けない〕勝負根性を
最大限に発揮したファルクスの人馬一体の素晴らしいレースでした。
確かにこの3連勝で2着馬につけた着差はいずれも0.0秒差。
勝ち方に派手さはなくとも並べば負けない勝負強さを発揮しています。

スウェプトオーヴァーボード産駒としては初GⅠ制覇。
同じ父を持つパドトロワの走りからも、産駒は
どちらかといえば天性のスピードに任せたレースを得意とする印象ですが、
ファルクスに宿るこの切れは母系に依るところも大きいのでしょう。
抜群の切れ味は、母ベルモットのひとつ上の姉である
切れ者スティンガーとイメージがだぶります。
この牝系からはスティンガーだけでなく、サイレントハピネス、
フォーエバーマーク、アーバニティといった活躍馬が多数出ていますが、
意外にも古馬GⅠを制したのはこのファルクスが初めて。
条件戦からコツコツと段階を踏み、ついには頂点にまで到達した偉業の裏には
こうした初ものづくしの記録が他にもあるかもしれません。

気になる今後の予定は未定ながら、
新聞紙上を賑わせた〔二刀流〕のニックネームからも
芝もダートも問わないのはなんとも心強い限り。
思えば〔ファルクス〕の名の由来は、鎌の意味を持つ〔両手剣〕からきたもので、
まさに〔名は体を表す〕を地でいく存在となっていました。
次はどちらの剣を繰り出すのか興味はつきません。

引き続きレッドファルクス号へのご声援よろしくお願いいたします。