2016.03.31

レッドエルディスト、出世レースを豪快に差し切る!

レッドエルディストが
豪快な差し脚で大寒桜賞を制しました。
これで芝2200mの距離を連勝、
ダービー出走へ望みをつなぎました。

父ゼンノロブロイのイメージ以上に
スタミナを有する根源となっているのは、
欧州の血流が色濃く流れる
母ショウダウンの血統背景によるものでしょうか。

未勝利戦ではそのスタミナを武器に、
上がりの掛かる消耗戦を後方13番手から一気の差し切り。
それにより例年タフな中京の馬場で施行されるこの大寒桜賞も、
エルディストにとってはこれ以上ない舞台と思われたものです。

ところが、当週からのコース代わりで中京の馬場は
前週までと打って変って見たこともない高速馬場に早変わり。
当日、条件戦でもレコードが出るような馬場状態を見て、
このレースを選択した思惑がいささか外れてしまったのでは…
そんな懸念も生じるほどの変貌ぶりでした。

しかし、エルディストは
単にスタミナだけの馬ではありませんでした。
速い馬場になったことで有利な状況を得た先行馬が
ゴール目指して逃げ込みを図る中、
ルメール騎手に操られたエルディストは
直線で追えば追うだけ伸びるかのような末脚を繰り出し、
最終的には余裕すら感じさせるフィニッシュで
先頭ゴールインを果たしたのでした。

未勝利戦と大寒桜賞、距離は同じでも適性の異なる舞台で
いずれも強い勝ち方を披露したエルディスト、
陣営によれば、それでもまだ馬は完成していないとのことです。
この後は、ダービー出走をかけての戦いが始まりますが、
それだけにとどまらず、古馬になっての活躍も期待したい駿馬です。
引き続きレッドエルディスト号へのご声援をお願いします。