2015.11.13
驚異の末脚、レッドライジェル!
勝利時には毎回度肝を抜く競馬を見せてくれる
レッドライジェルが今回もやってくれました!
鞍上からは、今回はいつもより前目につける
競馬の可能性も示唆されていましたが、
出がもうひとつだったこともあり
今まで通りのライジェルの形。
それでもこの馬の背を知る鞍上は、
慌てず府中の長い直線に全てを懸けている様子。
とはいえ長い直線だからといって
差しが決まるわけでもないのが競馬の難しいところ。
4コーナーを14頭立ての14番手で回った時には
さすがに厳しい印象を受けたことも確かです。
それでも重賞やマイル戦での経験を積みながら
状態を上げてきたライジェルの勢いは、
ここ数戦とはまるで異なるもの、
直線半ばで何とかなると思えるほどに
前を行く馬を捕える気概に溢れているようでした。
結果、クビ差の辛勝に見えて、レース内容や
繰り出した上がりの32.5という驚愕の数字を見せられては
このクラスでは一枚役者が違った感も。
課題がないわけではありません。
この派手な競馬は諸刃の刃でもあります。
先行抜け出しの形で勝てるのであれば
それが一番の理想の形。
ただ、この競馬ですでに3勝を挙げたところに
この馬のポテンシャルの高さがうかがえます。
事実、成長途上の段階でも、後の菊花賞馬と
重賞で0.3秒差の勝負を演じているのですから。
であればこのまま無事に成長を遂げれば、
再び重賞の舞台に立てる日もそう遠くないかもしれません。