2015.06.09

レッドマジュール、待望の初勝利!

直線で不利のあったデビュー戦を除けば、
牡馬を相手に長めの距離でも崩れのない走りを見せていましたが、
どうしても最後のワンパンチを欠いてしまう現状を打破するために、
初の1400mという距離を選択、それがズバリ奏功しました!

もっともこの距離で牝馬同士の戦いであれば、
単純に能力が上だったと言えるのかもしれませんが、
それにしてもいつになくスムーズに流れに乗ったレース振りは
この距離への適性を十分に示した格好となりました。

血統的には2000m前後でもドンとこいのはずですが、
前向きな気性も影響しているのでしょうか。
今回の1400mという距離ですら走る気を前面に押し出し、
長い直線の入り口では早々に先頭に立ってしまったほど。

思いがけず早めに先頭に立たされてしまったようにも見受けられ、
府中の気の遠くなるような長い直線を思うと、
抜け出すのが早い!と嘆いた出資者様もいたかもしれません。

ただ、マジュールを知る鞍上からしてみれば、
この形も想定内の戦法だったのかもしれません。
結果的には危なげない勝利となったのですから。

兄のプルミエデマンシュ、
姉のレッドベルフィーユ、レッドシェリールらも
武運さえあれば、まだまだ上を目指せる素質馬たちでしたが、
残念ながら僅かなキャリアでターフを去ることになっています。
いずれも体質面の弱さがネックとなっていたことは否めません。

それだけに小柄な体躯に似合わずタフな走りを見せるマジュールには
頼もしさを感じると共に、兄姉らが為し得なかった
息の長い活躍を期待したくなりますね。