2014.09.17

レッドアリオン、再びオープン入り

すでにオープン戦を圧勝しているアリオンにとって
降級となる準オープン戦は本来通過点のはずですが、
休養前の不可解な敗戦が一末の不安となって表れたのか、
人気はバッドボーイに次ぐ2番手。
そのバッドボーイは順調に使われながら抜群の安定感を示し、
現級勝ちに加え既に重賞連対の実績も持つ実力馬。
アリオンが人気を譲ったのも無理はないかもしれません。

この西宮ステークス、
8頭立ての手頃な一戦に見えて、
実は相当にハイレベルな準オープンでした。
3番人気のアクションスターも現級を一度勝ち、
過去には重賞での連対経験がありました。
4番人気のダローネガにいたっては、
オープン勝ちに加え、重賞で2着、3着の実績を誇っています。

しかし、そんな濃密なメンバーの中、
ひときわ強い競馬を見せてくれたのが我らがアリオンでした。
道中は我慢できるだけ我慢して直線にかける競馬。
逃げたバッドボーイが2着に残っているのですから
決して展開利があったわけでもありません。
力と力がせめぎ合い、圧倒的な切れ味で抜け切った
アリオンの力が一枚上といった内容でした。

直線持ったままで前を射程圏に入れた時の脚は
思わずゾクリとさせられるほどの俊敏さ。
これでもまだレース内容に課題がないわけではありませんが、
重賞級の潜在能力を見せつけるには十分な内容でした。
次走以降、重賞タイトルの獲得に期待が掛かります。