2025.03.17
スポニチアネックス
【ばんえい競馬 ばんえい記念】メムロボブサップが2度目の頂点 急きょ騎乗の渡来が重圧はねのけた
ばんえい帯広競馬場で16日、BG1「第57回ばんえい記念」が行われ、1番人気のメムロボブサップ(牡9=坂本東)が優勝。23年以来、2度目のばんえい記念制覇を果たした。

雪の降る中、メムロボブサップは第1障害を先頭でクリア。じっくりと息を入れた後、第2障害を先頭で通過したコマサンエースを残り30メートルでかわし、そこから止まることなく後続を突き放した。
この勝利でメムロボブサップは、ばんえい史上8頭目となる収得賞金1億円を突破した。
阿部武臣の負傷により急きょ、レース前日に乗り代わりが決まった渡来心路(わたらい・こころ、35=久田守)は「凄くホッとしているのと、うれしい気持ち。騎乗が決まった時は、本当に自分でいいのかと思った。心臓がバクバクしてプレッシャーが凄くて不安だったが、逆にやるしかないという気持ちになった」と語った。渡来は、ばんえい記念初騎乗で初勝利となった。
坂本東一師は「阿部騎手のケガは本当に突然だったので少しパニックになりました。ただ、渡来騎手なら冷静に騎乗してくれると思い、依頼しました。ゴールした瞬間は本当に言葉が出なかった」と感動に浸った。