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2025.03.13

スポニチアネックス

【金鯱賞】ホウオウビスケッツ ラスト1F11秒1、奥村武師仕上がり太鼓判「うなるぐらいの勢い」

 追い切りを終えて馬場から引き揚げてくるホウオウビスケッツ。その冬毛一本ないみずみずしい馬体を奥村武師が頼もしげに見つめている。「ラストはうなるぐらいの勢いで来ていた。同じ休養明けでも夏負けを引きずっていた昨年の毎日王冠(2着)時より状態ははるかにいい」と仕上がりに太鼓判を押した。Wコースでスズカコテキタイ(6歳オープン)との併せ馬。6馬身後方から徐々に差を詰め、馬なりのまま半馬身先着した。内ラチ沿いを回ったとはいえ、ラスト1F11秒1の瞬発力。この中間、Wコースで8本連続ラスト1F11秒台を刻んだ。

ウッドチップコース、3頭併せで追い切るホウオウビスケッツ(左)(撮影・郡司修)

 昨秋の天皇賞で3着に逃げ粘った実力馬。有馬記念を賞金除外でやむなくスライドした前走中山金杯は9着に失速した。「二重苦、三重苦の競馬だった。59.5キロのハンデを課された上に大外枠。レースでは競り合う形になった」。春の目標に据える大阪杯に向け仕切り直しの一戦。「年末になって困らないように賞金を加算しておきたい」と手応えを膨らませていた。