【船橋競馬　京成盃グランドマイラーズ】フォーヴィスム重賞3勝目　吉原会心、大外から決め手うなった

　「第28回京成盃グランドマイラーズ」が11日、船橋競馬場で行われ、2番人気のフォーヴィスムがゴール前で差し切り3つ目の重賞タイトルを手にした。同馬と2着ムエックスには「第37回かしわ記念」（Jpn1、5月5日、船橋）への優先出走権が与えられた。

　「この馬の末脚に懸けていた」。レース後、吉原が振り返ったように好スタートを切ったが、馬のリズムに合わせて後方4番手を追走。向正面では先頭から10馬身近く離れていたが、3コーナー手前で一気にペースアップ。勢いそのままに馬群を縫って上位に進出すると直線は大外に持ち出しゴーサイン。残り200メートルでは先に抜け出したムエックスとの差は5馬身。ここから吉原の右ムチがうなる。残り100メートル。3馬身差を一完歩ごとに差を詰め、きっちり首差かわしてゴール。

　「直線を向いて手応えが凄く良かったので、何とかかわしてくれと思って追っていた。まだ大きなタイトルが獲れると思っているし、かしわ記念も頑張りたい」と吉原は会心の勝利を興奮気味にまくし立てた。同じ舞台で行われるJpn1へ、予行演習は最高の形で終えた。

　◇フォーヴィスム　父ドゥラメンテ　母アートプリンセス（母の父オフィサー）　牡7歳　川崎・内田勝義厩舎　馬主・キャロットファーム　生産者・北海道安平町のノーザンファーム　戦績23戦8勝（南関東8戦3勝）　総獲得賞金1億5767万9000円。