2025.03.02

スポニチアネックス

【弥生賞ディープインパクト記念 展望】ミュージアムマイルがクラシックの主役へ

 いよいよ春本番。本格的にクラシックTRが始まる。9日の中山メインは「弥生賞ディープインパクト記念」(芝2000メートル)。上位3頭に皐月賞(4月20日、中山)の優先出走権が与えられる。

ミュージアムマイル

 実績上位のミュージアムマイルが断然の主役だ。新馬戦こそ3着に敗れたが、続く未勝利戦を好時計V。黄菊賞では2着に3馬身差をつける楽勝劇だった。前走の朝日杯FSでは馬場の荒れた内からしぶとく伸びて2着を確保。世代上位の力を証明した。久々の実戦にはなるが、抜かりのない調整で仕上がり万全。操縦性にたけるタイプで、小回り2000メートルは最適舞台。重賞初Vの条件は整った。

 関東馬ヴィンセンシオも主役候補の一頭だ。祖母は05年の日米オークス馬シーザリオで、近親に14年ジャパンC勝ち馬エピファネイア、15年朝日杯FSを制したリオンディーズ、19年皐月賞馬サートゥルナーリアがいる血統。新馬戦、葉牡丹賞を連勝と、ここまで良血に恥じぬ走りを披露している。冬場を休養に充てたことで心身が充実。思惑通りの成長を遂げており、さらにパフォーマンスを上げてきそうだ。

 同じく無敗連勝中のナグルファルも侮れない。前走エリカ賞の圧勝ぶりを見ると、この馬も能力は相当。あっさり3連勝してもおかしくない。他にも若駒S快勝ジュタなど素質馬が集まり、皐月賞に直結確実な好カードだ。