2025.02.12
スポニチアネックス
和田竜二の長男・陽希「負けません」 JRA競馬学校騎手課程41期生7人が卒業
JRA競馬学校騎手課程41期生の卒業式が11日、千葉県白井市の同校で行われた。JRA現役騎手の和田竜二(47)の長男・和田陽希、JRA初の沖縄出身騎手となる上里直汰ら7人が卒業した。同日発表の新規騎手免許試験にも全員合格。3月1日付で騎手免許が交付され、同日以降に順次デビューする。
![](https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2025/02/11/jpeg/20250212s10004000031000p_view.jpg)
JRA通算1515勝を誇る父に肩を抱かれ、息子は晴れ晴れとした表情で門出の日を迎えた。「父の姿を見て自分も騎手になりたいと思った。父のようにみんなから愛される騎手になりたい」と和田陽。「馬の乗り方を教えてもらったり、自分の騎乗している動画を送ったりもした」。父は憧れであると同時に、最も身近で頼れる存在でもあった。
これからは一番の味方だった父がライバルとなる。9日に負傷休養から4カ月ぶりに実戦復帰した父・竜二は「入学当初は頼りないところもあったが、いろんな人に目をかけてもらいながら成長してきた。どんどん競馬にのめり込んでほしいね。僕自身も乗り負けないように頑張りたい」とエールを送った。息子も「僕も負けません」と闘志を燃やす。偉大な父の背中を追って、騎手人生の一歩を踏み出す。
《初の沖縄出身騎手の上里「楽しみ」》上里は石垣島生まれでJRA初の沖縄県出身の騎手となる。子供の頃からスポーツ選手を目指していた息子に、父・直也さんが「背が低くても活躍できる」と勧めたのが騎手を目指したきっかけ。上里は「中学に入ってから本格的に騎手を目指した。努力できることが強み。楽しみな気持ちが強い。(沖縄出身の騎手として)期待に応えられるように」と真っすぐなまなざしで決意を口にした。
《史上14人目女性騎手の谷原「謙虚に」》谷原はJRA14人目、現役6人目の女性騎手としてデビューする。「男性しかジョッキーになれないのかと思っていたけれど、藤田菜七子さん(昨年引退)が活躍している姿を見て女性でもなれると知った」と騎手を志した経緯を説明。「常に謙虚な姿勢で笑顔で明るくいられるように頑張ります」と初々しく語った。
▼遠藤汰月 どの馬にも能力を発揮できるようになりたい。多くの人々に向けて感謝の気持ちを忘れずにレースに乗りたい。
▼田山旺佑 競馬に対して真摯(しんし)に向き合いプロの自覚をしっかり持っていきたい。将来はG1全制覇を目指す。
▼舟山瑠泉 技術だけではなく人間性もしっかりしたトップジョッキーになる。美浦の騎手として必ず新人賞を獲る。
▼森田誠也 スタートラインに立ててうれしい気持ちでいっぱい。新人賞を目指してその後も勝ち星を積み重ねてトップジョッキーになれるように頑張りたい。