2025.02.11

スポニチアネックス

【共同通信杯】二千の前走圧勝ネブラディスク

 過去10年の傾向から勝ち馬を探り出す「up to データ」。今週は3歳G3「共同通信杯」を分析する。昨年の優勝馬ジャスティンミラノは皐月賞も制覇。クラシックへの“登竜門”を今年、先頭で駆け抜けるのはどの馬か。データから浮上したのは、あの良血馬だった。

武豊を背に坂路を単走で追い切るネブラディスク

 【前走距離】前走2000メートル組【7・2・5・34】と、1F短縮組が圧倒的な成績を残している。ただ、連対率と複勝率は【2・4・3・14】の1800メートル組がトップ。マイル組は【1・4・2・23】と劣勢だ。

 【前走クラス】1勝クラスが4勝を挙げ、次いで重賞組と新馬組の3勝。新馬組は【3・3・2・7】で連対率(40・0%)、複勝率(53・3%)共に優秀。21年エフフォーリアは1勝クラスの百日草特別から転戦し、重賞タイトルをゲット。同年の皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念とG1を3勝し、年度代表馬に選出された。また、15年リアルスティール、22年ダノンベルーガ、24年ジャスティンミラノが1戦1勝の身でステップアップを果たした。

 【上がり3F】脚質は先行6勝、差し3勝。逃げは0勝と苦戦している。勝ち馬10頭中5頭がメンバー最速(タイを含む)の上がり3Fをマーク。同2位以内は【7・5・3・10】と活躍している。今年は前走で最速の上がり3Fを計時した馬が4頭。キャリアで一度でも記録した馬は9頭いる。

 【結論】前述の3項目から浮かび上がったのはネブラディスク。新馬戦(京都芝2000メートル)は好位の外を追走。直線に向くとメンバー最速の上がり3F34秒4で2着に3馬身差をつけて快勝した。21年に世を去ったドゥラメンテのラストクロップで、半姉に19年有馬記念などG1・4勝の名牝リスグラシューを持つ良血。姉とも縁のある武豊との新コンビでクラッシク戦線へ名乗りを上げる。