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2024.09.04

スポニチアネックス

【盛岡・不来方賞】武豊×サンライズジパングV!お立ち台ではおどけた「一昨日まで…」

 今年からJpn2に昇格した3歳重賞「第56回不来方賞」が3日、盛岡競馬場で行われ、武豊騎乗の2番人気サンライズジパング(牡=音無)が重賞初制覇を飾り、ジャパンダートクラシック(10月2日、大井)の優先出走権を獲得した。岩手3冠が懸かるフジユージーンは4着に敗れた。

不来方賞を制したサンライズジパング。鞍上は武豊(岩手県競馬組合提供)

 春は芝のクラシック(皐月賞9着、ダービー12着)を戦ったサンライズジパングがダートに回帰して底力を発揮した。スタート直後、武豊が出ムチを入れて先団へ。「もっと付いていけない苦しいパターンも覚悟していたが、いい位置で流れに乗れた」と鞍上。3番手追走から早めに仕掛け、4角で逃げた1番人気カシマエスパーダを射程圏に。「最後の直線は必ずいい脚を使ってくれる。何とかなるかなと思った」。エンジン全開の直線で3馬身突き抜けた。お立ち台では「一昨日までレース名を何て読むか分からなかったけど…」(不来方賞=こずかたしょう)とおどけて観客を笑わせた。

 昨秋のJBC2歳優駿(2着)ではフォーエバーヤングと1馬身半差。「未完成な部分が多く、素質で走っている段階。まだまだ強くなれる」とコンビ3戦3勝のレジェンドも嘱望する逸材。芝砂両刀の切れ味で王者にリベンジを果たす日は近い。

 ◆サンライズジパング 父キズナ 母サイマー(母の父ゾファニー)牡3歳 栗東・音無秀孝厩舎 馬主・ライフハウス 生産者・北海道安平町の追分ファーム 戦績9戦3勝(地方2戦1勝) 総獲得賞金9476万9000円。馬名の由来は冠名+日本を意味する言葉。