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2024.09.02

スポニチアネックス

【小倉2歳S】幸が連勝導いた!エイシンワンド重賞V 大久保師「もう少し距離を延ばしていいかも」

 中京競馬場で行われた「第44回小倉2歳S」は1番人気エイシンワンドが新馬戦から連勝で重賞Vを飾った。

<小倉2歳S>デビュー2連勝で重賞初勝利のエイシンワンド(右)(撮影・椎名 航)

 雨の影響で荒れた内ラチ沿いを避け、直線は横一線に広がった。幸騎乗のエイシンワンドが馬場の真ん中から力強く伸びて、残り1Fで先頭へ。外から迫ったクラスペディアを3/4馬身差しのぎ、重賞Vゴールに飛び込んだ。幸は「勝ててホッとしています。手応えが良すぎて少し抜け出すのが早いかと心配したけど、強かったです」と称えた。

 五分のスタートから気合をつけて道中3番手で折り合った。終始、馬場のいい外めを通って手応え良く進める。「どこを走るか難しい状況でしたけど馬場を選びやすい枠だったし、ゲートを出てくれて、思ったような馬場を選べた」。残り300メートル付近でスパートをかけ、グンと加速。内にモタれる面はあったが、安定感のあるレース運びで重賞初制覇を飾った。鞍上は「新馬戦を使う前から調教でいい馬、重賞を勝てそうだと思っていました。G3を勝ったので、今後は一つ一つ上のレースを目指していきたい」と期待を寄せた。

 母エイシンフェアリーは芝6Fで2勝を挙げた。母系は短距離血統で学習能力の高い優等生。大久保師は「折り合いがつくので、もう少し距離を延ばしていいかも、とオーナーと話した。極端な冒険はしないけどチャレンジはしても良さそう」と距離延長も見据えた。冠名「エイシン」の平地重賞は仏G1の16年イスパーン賞(エイシンヒカリ)以来。将来性あふれる素質馬が誕生した。

 ◆エイシンワンド 父ディスクリートキャット 母エイシンフェアリー(母の父タイキシャトル)22年3月5日生まれ 牡2歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・栄進堂 生産地・北海道浦河町の高野牧場 戦績2戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金3866万2000円 馬名の由来は冠名+魔法のつえ。