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2024.08.23

スポニチアネックス

【地方競馬コラム】小久保厩舎からまた逸材 レコードタイムに迫ったシーサーペントは交流重賞も狙える

 真夏の浦和開催は小久保厩舎が話題を独占した。南関東初の2000勝達成やライトスリーでのS3ルーキーズサマーC制覇。それだけではない。20日の浦和スプリントオープン(1400メートル)を制したシーサーペント(牡4、父ディスクリートキャット)も強烈なインパクトを残した。

浦和スプリントオープンを快勝したシーサーペント

 手綱を取った森が「初速が違った」と振り返った抜群のダッシュで主導権を握ると、3コーナー入り口で一気にペースを上げて押し切った。勝ち時計1分23秒9はレコードと0秒1差。重賞でも好走歴がある僚馬オメガレインボーや中央でオープンまで上り詰めたカセノダンサーなど強豪に影すら踏ませぬ圧巻の逃走劇だった。

 「調子も良かったと思うが、このメンバー相手に大したもの。この先が楽しみ」と森の評価は上々だった。

 小久保師も「まだフワッとして余裕がある状態。これで勝てるのだから交流重賞も狙える能力がある」と手応え。輸送に不安があり、この先も地元浦和で力を蓄えていく方針だという。四半世紀破られていないレコードタイムに迫った逸材。全国に名をとどろかせる日はそう遠くないはずだ。(大沢 太久)