2024.08.17

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【地方競馬コラム 大いに気になる】6連勝中ムエックス 辛勝の中に見えた本当の強さ

 ダテノショウグンの無傷の7連勝に沸いた今開催のTCK。古馬戦線にも楽しみがあった。船橋で5連勝中だったムエックス(牡6=張田)が13日のサマーナイト賞(A2・B1)で大井初見参。見事、連勝を「6」に伸ばした。

13日のサマーナイト賞で6連勝を決めたムエックス

 3番枠からスタート。「前へ行こうかなと思ったが、逃げそうな馬もいたし、せっかくの内枠だったので」と張田昂。得意のパターンを封印して4番手のインを追走した。

 「もっと流れるかと思ったが、周りが自分の馬を意識してかペースが遅かった。道中はポケットに吸い込まれそうになった。あそこに入ったら簡単には出させてくれない」。走る気満々の相棒を懸命になだめて前とのスペースを確保した。

 鞍上の判断が奏功して、直線手前でスムーズに外へ出すことに成功。力強く脚を伸ばして先行勢を捉えると、内から突っ込んできた2着馬との追い比べを制し、先頭ゴールを駆け抜けた。

 8馬身差で圧勝した前走から一転。半馬身差の辛勝に「馬が強くて助かった」と安堵(あんど)の表情。その一方で「クラスが上がって流れが速くなった方がいい。差す競馬ができたのも生きてくる」と収穫を口にした。

 レースを見守った張田師は「いずれはスマイルウィと戦うことになるな」と重賞6勝を誇る厩舎の看板馬の名を挙げた。連勝街道を突き進み、いざマイル重賞戦線へ。ムエックスの進撃から目が離せない。(大沢 太久)