2024.08.01

スポニチアネックス

【エルムS】サヴァ 重賞初制覇へ強烈な加速!暑さ苦手な大型馬、函館で元気

 大沼Sの勝ち馬サヴァは滞在する函館で意欲的な併せ馬を行った。道中はベラジオラオウ(3歳未勝利)と併走しながら直線は外へ。脚力の違いでスッと前に出ると1馬身突き放した。そこからさらに気合を注入。ゴール板付近で左ステッキが入るとグングン加速して僚馬を置き去りにした。黒野助手は「最後は反応を確かめたけど走りの感じは良かった。いい動きだったと思う。息遣いも良かったし体もシャープで締まっている」と太鼓判を押した。

サヴァ(撮影・千葉茂)

 芝、ダートのリステッド競走を制した二刀流。前走の大沼Sは馬群からしっかり伸びて差し切った。「千八は長くて千四だと短い。この距離はちょうどいいし適性がある」と歓迎した。予定していたマリーンSはレース間隔やハンデ戦の条件を考慮して見送り、重賞のここに目標を切り替えた。7月21日から日、水曜に併せ馬を計4本消化。しっかりと態勢を整えた。

 530キロ超の黒鹿毛ホースは涼しい気候の北海道滞在で好気配をキープ。「夏の暑さに弱いので函館へ。黒くて大きい馬だし、熱を吸収しやすいのかな。でも今年の函館は涼しいですし今のところ大丈夫。順調に調整できている。状態はいい」と満足げに送り出す。ダート重賞は21年ユニコーンS2着、今年のアンタレス5着に続く3度目の挑戦。「リステッドは2つ勝っているので、何とか重賞タイトルを獲りたい」と意気込む。適性を示した北の大地で重賞初Vをつかみ取る。