2024.07.23

スポニチアネックス

【クイーンS】ヴィクトリアM組×4歳ドゥアイズ反撃

 今週は夏の札幌を彩る熱い牝馬の戦い「第72回クイーンS」を取り上げる。昨年のドゥーラに続く3歳馬の連覇か、伏兵の台頭があるのか。3世代が入り乱れ、見応えのあるレースが楽しめそう。過去10年の傾向分析から勝ち馬を導き出す。

ドゥアイズ(撮影・千葉茂)

 【人気】1番人気は3勝、2着3回で6連対と悪くない。1~3着が5番人気内で順当に決まったのはディアドラが1番人気で快勝した18年のみ。2着は4番人気、3着2番人気だった。昨年は9番人気ウインピクシスが2着。常に伏兵が食い込むイメージ。8番人気以下が8頭馬券に絡んでいる。

 【前走】ヴィクトリアM組が4勝。2着も4回で8連対と圧倒している。距離は1F延びるが、小回りでもコーナーの緩い札幌は府中良績の馬がよく絡む。19年VミッキーチャームはヴィクトリアM8着からの臨戦。21、22年連覇のテルツェットはそれぞれ14着、13着から鮮やかな巻き返し。ヴィクトリアMの着順は気にしなくてもいい。

 【世代】3歳馬は重量が軽い分、どうしても目がいく。14頭が出走して優勝は17年アエロリット、昨年のドゥーラのみ。ほか12頭は馬券圏外に沈んでいる。22年は重量52キロウォーターナビレラが1番人気に支持されたが10着。安易には飛びつけない。世代別では4歳馬が【4・6・3・27】で勝率10%、連対率25%と圧倒している。

 【結論】“前走ヴィクトリアM×強い4歳世代”の黄金クロスは合わせて5頭出走する。今年はシンプルに最上位4着ドゥアイズの巻き返しに期待する。舞台替わりが絶好。札幌芝1800メートルで新馬勝ち。札幌2歳S2着もある。逃げ切りは17年アエロリットのみ。決め手勝負になるケースも多く、取り口ともマッチする。穴はモリアーナ。こちらもヴィクトリアM7着をステップに臨む4歳馬。2勝目を挙げた同舞台のコスモス賞ではドゥアイズ(2着)を破っている。しまいを生かすタイプ、変わり身があってもいい。