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2024.07.12

スポニチアネックス

【函館記念】チャックネイト余力十分!3年目佐々木は土日連続重賞騎乗「チャンス取りこぼしたくない」

 サマー2000シリーズ第2戦「第60回函館記念」の木曜追いが行われた。1月のAJC杯で重賞初制覇を飾ったチャックネイトが、初コンビの佐々木大輔(20=菊川)を背に函館Wコースでパワフルな動きを披露。3年前に記念すべき初白星を飾った思い出の地で、さらなる飛躍となる重賞2勝目をつかむ。

函館Wコース単走で追い切ったチャックネイト(撮影・千葉茂)

 6歳馬チャックネイトがはるばる帰ってきた北の地で躍動した。初コンビを組む3年目の佐々木を背にWコースへ。スムーズに折り合って、単走で5F73秒2~1F13秒5(馬なり)。余力十分に力感あふれるフォームで駆け抜けた。

 佐々木は「しまいは抱えたまま、いいバランスで走れていました。雰囲気は凄く良さそう。追い切りは動く馬ですが、そんなに無理はしませんでした。むちゃくちゃいい馬。柔らかみもあって、体も大きく、メンタルも凄く落ち着いています」と手綱から伝わる好感触をストレートに伝えた。

 成長力に富んだハーツクライ産駒の血を継いだ。着実に力をつけ、今年1月のAJC杯で重賞初V。その原点は3年前、函館記念当日の21年7月18日の函館だった。3歳未勝利戦(芝2600メートル)でルメールを背に断然人気に応え初勝利。あれから3年。先月8日に美浦に戻り、今月5日に函館入りして備えた。堀師は「(函館は)以前滞在したこともあり、心身のまとまりがいい。カイ食いが良くなく、ガストロガード(胃薬)を投与し、カイバを付け替えて食べさせている。そういうタイプなので間隔を空けた方が能力を出せる」と参戦経緯を明かす。

 堀師は今夏函館開幕戦の函館スプリントS(サトノレーヴ)を制し、最終週は函館2歳S(サトノカルナバル)→函館記念と有力馬で参戦。夏の函館重賞完全制覇の偉業も懸かる。指揮官は「調教後の馬体重は482キロ(前走の天皇賞・春が482キロ)。相手関係は楽になったが、何にせよ勝敗を分けるポイントは58・5キロでしょう」と課題も挙げた。

 鞍上・佐々木にとっても、同じ堀厩舎の有力馬で挑む函館2歳S→函館記念は自身の重賞初Vが懸かるビッグチャンスだ。「(2日連続で有力馬で挑む重賞は)めったにあることじゃない。チャンスを取りこぼしたくない」とオーラス函館で燃えていた。

 《佐々木現在函館9勝》鞍上・佐々木は2年目の昨夏函館18勝を挙げて初の函館リーディングを奪取。今夏函館は9勝(1位は横山武の13勝)と着実に白星を重ねている。JRA重賞はこれまで15戦に騎乗し、昨年札幌2歳Sの4着(マーゴットソラーレ)が最高成績。土、日曜に念願の重賞初Vが懸かる。