• トップページ
  • Topics & News
  • 今年から凱旋門賞出走の日本馬に輸送費補助 初年度は最大2頭「一番強い馬に来てほしい」

2025.04.25

スポニチアネックス

今年から凱旋門賞出走の日本馬に輸送費補助 初年度は最大2頭「一番強い馬に来てほしい」

 フランス競馬を主催するフランスギャロは25日、東京・新橋にあるJRA本部で説明会を行い、日本馬陣営を意識した複数の新施策を発表した。

昨年の凱旋門賞で12着だったシンエンペラー(左)と11着だったアルリファー

 これまで日本陣営の大きな負担となっていた凱旋門賞の輸送費。今年から条件を満たした馬は費用が補助されることになる。凱旋門賞においては史上初の試みで、対象は日本馬のみ。5月半ばまでにエントリーを済ませた馬の前年凱旋門賞~宝塚記念までの期間の成績を考慮し、対象馬が決まる。

 初年度の今年は最大2頭まで。COOのアンリプレ氏は「招待ではなく、あくまで補助という形になりますが、なんとか日本馬が凱旋門賞に出走し、勝ってほしいという気持ちです。われわれとしては一番強い馬に来てほしい」と語った。

 また、フォワ賞などの凱旋門賞の前哨戦は例年より1週前倒しに。これで本番まで中3週の間隔を取れることになり、前哨戦から挑む遠征馬も調整がしやすくなる。加えて、パリ・ロンシャン競馬場の排水工事の実施も発表。特に馬場コンディションが悪化しやすいフォルスストレートの排水が改善される見込みで、例年道悪に泣く日本馬にとっては朗報となるか。なお、ムーランドロンシャン賞(9月7日、パリロンシャン)は80万ユーロ(約1億3000万円)への賞金増額も発表された。