JCS浦和代表・室ヒーローになるとき！

　【地方からの風】武者修行の成果だ。デビュー4年目の若手、室陽一朗（むろ・ひいろう、23＝宇野木）が「地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ」（5月26日、金沢）の浦和代表に選ばれた。浦和所属騎手の中で選定期間中の勝利数1位だったことが理由。「名古屋に行って白星を稼げた。運が良かったとは思うが、素直にうれしい」と笑顔がはじけた。

　昨年4月から8月まで名古屋競馬場で期間限定騎乗。「騎乗数が増えて、たくさん経験を積めた。周りが見えるようになってきた」と充実の日々を振り返った。師匠の宇野木師も「いくらか馬を動かせるようになってきたかな」と弟子の成長を認める。

　「ワールドオールスタージョッキーズ」（8月23、24日、札幌）の地方代表騎手の座を争う舞台。昨年の「ヤングジョッキーズシリーズ」でJRA初騎乗を果たした室は「若手同士とはレベルが違うと思う。行ってみたい」と目を輝かせる。出場切符を手にできるのは12人中たった1人。「出るからには勝てるように頑張る」と意気込んだ。宇野木師も「敷居は高いと思うが、何かをつかんで帰ってきてほしい」とエールを送る。師匠もびっくりのジャイアントキリングを起こせるか注目だ。