雰囲気すっかり様変わり…時の流れを感じた初日

　◇香港日記（1）

　こちら香港30度超え。汗をかきながら取材しています。入国審査官に「（パスポートの）10年前の写真と全然、違うよ」といじられて出張がスタート。そりゃ20キロ以上増えてますからね…。到着後すぐに向かったのはマクドナルド。食欲に負けたわけではなく、各国の物価を比較する物差しになる“ビッグマック指数”を確認するため。ポテトとドリンクのセットで38香港ドル（約700円）。物価は日本の方が少し高いぐらい？

　さて、記者は19年暮れ以来5年半ぶりの香港出張。当時は民主化デモが最盛期で、プレスホテル近くの広場を群衆が占拠。地下鉄の券売機はほとんど破壊されていたし、近隣の香港理工大学は張り巡らされたバリケードの残骸で物々しかった。雰囲気はすっかり様変わり。大学につながる歩道橋も奇麗に整備されている。タクシーで案内してくれた方は偶然にもデモに参加していたといい、「あの時は必死だった」と振り返る。時の流れを感じた出張初日だった。