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2025.04.24

スポニチアネックス

【青葉賞】エネルジコ準備完了!父ドゥラメンテ譲り瞬発力 高柳瑞師「余裕もあって伸びた」

 今週から東京、京都が開幕する。新緑の府中を彩るダービーTR「第32回青葉賞」(2着まで優先出走権)の最終追いが23日、東西トレセンで行われた。新馬戦、セントポーリア賞と2戦2勝のエネルジコがWコースで力強いフットワークを披露。1週前からグンと良化をたどった。

伴を背に併せで追い切るエネルジコ(右)(撮影・村上大輔)

 馬体からあふれんばかりのエネルギーを放った。2戦2勝のエネルジコはWコースで伴(レースはルメール)を背に最終リハ。小雨が降りしきる中、リュクススティール(5歳1勝クラス)を5馬身追走する形でスタート。ぴたりと折り合いをつけつつ、僚馬にプレッシャーをかけた。直線入り口で並びかけると、楽な手応えのまま加速。伸びやかなストライドで半馬身先着。6F83秒1~11秒4をマークした。

 1週前追い切りでいまいちだった反応はグンと上昇した。高柳瑞師は「先週は時計は出していたけど、グッとくるところがなくて。(最終追いは)併せて反応もあったし、余力もあって伸びたので体調は良くなってきているんだなという感じはします」と及第点を与えた。

 皐月賞、ダービーの2冠を達成したドゥラメンテのラストクロップ。新馬戦、セントポーリア賞の東京2戦とも父譲りのワープするような瞬発力でドカーン、ドカーンと後方から他馬をぶっこ抜いた。体を伸ばし切った状態で走るなどフォーム改善の余地を残し「送り出す側としてはあの頼りなさで大丈夫かなと感じています。ただ、あれ(本番)だけ見ると“凄えな”って思います」。ドゥラメンテの子、スターズオンアースで牝馬2冠を獲得したトレーナーもいい意味で予想を裏切られ、まだ真の能力を測りかねているといったところか。

 一方で「(距離は)たぶん大丈夫。引っかかる馬じゃないし、落ち着いて臨めます。中間、ゲートも練習して、前走出走前の練習より全然いいです」と成長を実感する部分もある。青葉賞の開催時期が1週繰り上がり、優先出走権を獲得すれば例年より余裕を持ってダービーへ向かえる。チャンピオンコースで3連勝を飾り、偉大な父の真の後継者として世代の勢力図を塗り替える。