2025.03.31

スポニチアネックス

【マーチS】ブライアンセンス重賞初制覇!岩田望「ホント馬の成長に感謝しています」

 ダートG3「第32回マーチS」が30日、中山競馬場で行われ、2番人気ブライアンセンスが重賞初制覇を飾った。

マーチSを制した(12)ブライアンセンス(手前)(撮影・村上大輔)

 人馬とも成長を実感させる1勝だった。ブライアンセンスはゲートを出て6番手を確保。4連勝中の1番人気ロードクロンヌを射程圏内に入れながら追走した。直線に向くと岩田望の鼓舞に反応。「内にもたれる面もあったけど、手前を替えてから素直に伸びてくれた。ステッキを入れた時には、かわせるんじゃないかと思っていた」。先に抜け出したマテンロウスカイ、ロードクロンヌをゴール寸前でかわした。

 昨年は1番人気に推されながら6着。当時、岩田望は別の馬に騎乗していたが「ゲートも出るようになったし、道中の進み具合も良かった。ホント馬の成長に感謝しています」と称賛した。ジョッキー自身、昨年の阪神JFをアルマヴェローチェで制してJRA・G1初制覇。今年3回目の重賞制覇を飾り、人馬とも伸びしろしかない。鞍上が「G2、G1を目指してほしい馬」と言えば、それに呼応するように斎藤誠師も「行きたいと思います。(次走は)これから考えます」と意欲を示した。ダート戦線に楽しみな1頭が現れた。

 ◆ブライアンセンス 父ホッコータルマエ 母ヒラボクビジン(母の父ブライアンズタイム)20年3月16日生まれ 牡5歳 美浦・斎藤誠厩舎所属 馬主・林正道氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績14戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億3373万6000円 馬名の由来は母父名より+感覚。