2021.09.13

父ハーツクライと母系の長所が融合するリュズキナ21

2021年5月にG2京都新聞杯を勝ち、重賞初制覇を飾った、当クラブ所属のレッドジェネシス。今秋以降、さらなる飛躍を期しているレッドジェネシスですが、その3歳下の半妹にあたるのが、2021年2月16日に安平・ノーザンファームで誕生した、リュズキナ21です。

 リュズキナ21の父は、2021年生まれの馬たちがラストクロップとなる、日本競馬史に残る名種牡馬ハーツクライ。根幹種牡馬ノーザンダンサー5×4×4という3本クロスを持つリュズキナ21の血統表を見ると、半兄レッドジェネシス同様、3歳春以降の豊かな成長力、大レースで発揮される勝負強さを兼備していることが推察できます。

 ノーザンファームの担当スタッフも、こんな言葉でリュズキナ21への期待を語ってくれました。

「重賞馬を出し勢いに乗る母と、競走馬、種牡馬として超一級品の実績を残したハーツクライという組み合わせから登場したリュズキナ21は、当場としても大きな期待を懸けている牝馬です。ハーツクライ産駒には、様々なタイプがいますが、リュズキナ21は、馬格の良さ、優れた柔軟性といった父の長所、そして愛G1馬キングオブキングスを筆頭に、欧州の活躍馬を多数輩出している母系の良さを、バランス良く受け継いでいる印象があります」

 記録的暑さとなった2021年の夏を乗り切り、生後6カ月目に入ったリュズキナ21は、すでに馬体重が280キロに達するなど、極めて順調な成長を遂げています。

「現在は、夜間放牧をおこなっていますが、涼しくなってきたこともあり、まさに元気いっぱい。仲間たちとも積極的に遊んでいます。気性は強い方ですが、落ち着きもあり、基本的には手の掛かるタイプではありません。骨格の立派さ、トモの形状の美しさ、胴伸びの良さといったものは、生来のものですが、ここに来て、ボリュームが出てきたことも、好感を抱く材料です(ノーザンファーム担当スタッフ)」

 黒鹿毛の好馬体と、賢さを感じさせる、気品ある顔立ちをしたリュズキナ21。レッドジェネシス以降の母の産駒には、共に当クラブ所属馬である現2歳馬レッドヴェルティス(父ハーツクライ)、牝駒リュズキナ20(父ドゥラメンテ)という期待馬が続きますが、リュズキナ21には、母の名声を決定的にする、牝馬クラシック戦線における躍進を望みたいところです。


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