2021.07.12

レッドオルガの初仔

初仔ということもあり、やや小柄に生まれたレッドオルガ21ですが、生後3カ月目に入り著しく成長、現在は体高も伸び、馬体重も136キロに達しました。
「背腰の強さ、トモ張りの良さが目立つ、好馬体の持ち主です。動きにも柔らか味があり、高い素質を伺わせています。オルガも、この仔を凄く可愛がっていて、とても良いお母さんとなっています(ノーザンファーム・担当スタッフ談)」
 これも前回取り上げた、レッドアヴァンセの2番仔となるレッドアヴァンセ21とレッドオルガ21は、ともに父にロードカナロアを持つ、同い歳の従兄弟ということになります。競馬の世界で、同世代の従兄弟が、いずれも大活躍を示すというのは、意外とレアケースで、日本ではともに1981年生まれとなる、G1ダービーで3冠馬シンボリルドルフの2着、4歳時にG3エプソムCを勝ち、G1安田記念で2着したスズマッハ、3歳時のG3ラジオたんぱ賞を皮切りに、7歳時のG3オールカマーまで重賞を計8勝、6歳時にはG1宝塚記念を制したススパレードの例がよく知られています。
 スズパレードの母スズボタン(1972年生)、スズマッハの母スズサフラン(1973年生)は、同一馬主が所有した1歳違いの姉妹で、レッドアヴェンセ、レッドオルガと符合する点が多々あります。レッドアヴァンセ21とレッドオルガ21には、「21世紀における、ともに名馬となった同い歳の従兄弟」の代表例となることも、大いに期待したいところです。